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テコンドー銀メダリスト!日本代表大島選手へ突撃インタビュー!~VOL.6(大島 寛子)

フィットネストレーナーを始め、スポーツやエンタテイメントなど、様々な業界の第一線で活躍している「からだプロ」へ突撃インタビュー。

第6回目は、テコンドー日本代表の大島寛子(おおしま ひろこ)さん。
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大島 寛子(おおしま ひろこ)
■経歴
20歳からテコンドーを始める。

当時通っていた大学のテコンドー部の雰囲気の良さと、周囲にテコンドーをやっている人が少ないことから、大学2年生の時にテコンドー部に入部。

当初は気軽な気持ちで始めたが、いつの間にかテコンドーの魅力に取り込まれ、日本国際テコンドー協会林テコンドー教室茅ヶ崎道場の門をたたく。

2015年、世界テコンドー選手権大会で銀メダルを獲得。

次の世界テコンドー選手権大会では、悲願の金メダル獲得を目指す。
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【戦績】
・第23回~25回 全日本テコンドー選手権大会(2012~2014年):トゥル(型)女子1段の部 優勝
・第26回 全日本テコンドー選手権大会(2015年):トゥル(型)女子2段の部 優勝
・第18回 世界テコンドー選手権大会(2013年)
・第7回 アジアテコンドー選手権大会(2014年):トゥル(型)女子1段の部 準優勝
・第19回 世界テコンドー選手権大会(2015年):トゥル(型)女子2段の部 準優勝

体幹を強化し、可動域を広げるトレーニングを実施。

体の小ささを、大きく見せる動きとスピードで克服!

今回のフロントランナーは、テコンドー日本代表の大島 寛子(おおしま ひろこ)さん。

今年、ブルガリアで開催されたテコンドー世界選手権大会で、海外の並み居る強豪選手を打ち破り、見事銀メダルに輝きました。

身長147cmの小柄な体格と笑顔あふれる姿からは想像できないほど、ここいちばんの大舞台では目を見張る活躍を見せる大島選手。

その強さの秘訣は何か?

さらなる強さを求めて、日々どのような練習やトレーニングに励んでいるのか?

その核心に迫りながらフィットネスの現場で役立つノウハウを探っていこう。

 

 ——テコンドーという競技において、現在大島選手が抱えている課題は何ですか。

「体が小さい点」がいちばんの課題ですね。

所属しているテコンドー道場の師匠やトレーナーから、フィジカル、技術・戦略の面でアドバイスを頂き稽古をつけてもらっています。

アジア、さらに世界大会ともなると、出場する選手全てが、技術・フィジカルともにトップレベルの強豪選手ばかりです。

そんなレベルの高い大会で自分が勝ち抜いていくには、体の小ささを補う技術の向上と体の小ささを活かすことが必要だと考え、「大きく見せる動き」と、「スピードアップ」を念頭に、日々練習やトレーニングに取り組んでいます。

世界大会では大きな選手ばかりですから、小さいと目立ちますし、さらにスピードが速ければ勝ち抜けると思いました!
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——「大きく見せる動き」や「スピードアップ」をするために、特に強化した部分などはありますか。

テコンドー、特に“トゥル(型)”の場合は、力が「0」の状態から一瞬で「100」になるだけじゃなく、「0→100」の繰り返しなので、どうしても体がぶれてしまいます。

体がぶれると、ぶれないようにしようとする力が働いてしまって、どうしても動きが小さくなってしまうんです。

私の場合、大きく見せる動きを武器にする考えだったので、力を瞬時に入れる“瞬発力”と、力が100の状態になってもぶれることのない“バランス力”を強化するトレーニングを積極的に取り入れました。

また、動きをより大きく、ダイナミックに見せるために、可動域を広げることも意識するようにしました。

やはり、可動域が狭いと動きも小さくなってしまいますので。
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——具体的には、どのようなトレーニングをしているのですか。

バランス力を鍛えるトレーニングとしては、“赤ちゃんが生まれてから立ち上がるまでの動きを取り入れた運動プログラム”を行っています。

これは、人間の“立つ”という動作に対して、本来使うべき筋肉を使わせることを目的としたトレーニングです。生活する上で、無意識に楽をしようとすると本来、使うべきないでない筋肉で代償してしまうケースもあります。人はそんな悪い癖の蓄積からバランスを崩しがちになります。いかに、使うべき筋肉で行動できるかが、バランスを維持する事や無駄な動きを省くには必要です。

意識⇒行動を継続することが大前提ですね。

可動域を広げるためのトレーニングとしては、ウェイトトレーニングを中心に行っています。本来、ウェイトトレーニングは、筋力向上などを目的に利用しますが、私の場合は軽い負荷をかけた状態で、最大限に可動域を広げながら実施する事で、「大きく見せる動き」へとつなげる意識を持ちました。

ストレッチも入念に行うようにしていますが、股関節を伸ばしたりするだけのストレッチではなく、ダイナミックストレッチを取り入れたり、より複合的なストレッチで柔軟性を高めていました。

こうしたトレーニングを取り入れたことで、体幹の部分、特に下半身が安定し、体のぶれがだいぶなくなり、素早く次の動作に移れるようになりました。

力を入れてもテンポ良く、バシッと型が決まるようになりましたね!

 

——大島選手は、とても輝かしい活躍を見せる一方、お仕事もされています。両立させる秘訣はありますか。

テコンドーと仕事を両立するには、職場の方からの応援や協力をいただくことも大切です。

仕事では営業を担当していますが、テコンドーをしているから多少成績は下がってもしょうがいないというような考えは一切もっていません。

むしろ営業成績を上げることで、職場の方からの理解も得られると思っていますので、テコンドーと同じ位の気持ちで仕事に取り組んでいます。

両立させるために、睡眠を削って練習時間にあてることもけっこうあります。

どうしても疲労がたまってきますので、メンタル面やフィジカル面でのコンディション調整には気をつけています。

食事はなるべく栄養バランスの良いメニューにしたり、飲み水は冷たいものではなく常温の水にしたり、食事はできるだけ自炊するようにしています!

疲労とともにストレスもたまってきますので、たまに旅行に行ったりもします。

知らない所に行ってみたり、温泉に入ったり、気分転換はとても大事だと思っています。

自分で体のケアをするためにリンパトレナーゼという資格も取得しました!

脚を中心に使うスポーツや競技は、体幹の強化&可動域の拡張と連動が大切!
体の動きを大きく見せることと、スピードアップのために、体幹を強化し、可動域の拡張をしたという大島選手

テコンドーという競技は、腰から上の打撃しか認められないという競技のルール上、脚を高く上げる必要があるため、体幹やインナーの強化が大事なのですね!

単純に腰より高い位置に脚を挙げた状態では、バランスを保つのは困難です。

且つ、そこから瞬発的なキックを繰り出すにはブレない体幹が必要であり、相手に届くか否かの決め手は柔軟性になるでしょう。

脚を高く上げるスポーツや競技としては、テコンドーの他に、バレエやサッカー、キックボクシングなどがあります。

そういったスポーツや競技に取り組まれている会員さんには、体幹や可動域を意識したトレーニングを取り入れてあげると良いと思います。

また、会員さんの中には、大島選手のように、アスリートとして、日々本格的な練習や稽古に励みながら、仕事にも熱心に取り組まれている方もいるかと思います。

競技と仕事の両立において、選手の緊張が長く続くことは決して良いことではありません。

トレーナーとしては、運動やトレーニングなどのフィジカル面の管理とともに、適度に緊張を解きほぐすメンタル面の管理や、食事などの栄養バランスなど、幅広い視点でサポートする必要があるでしょう。

 

【この記事のまとめ】

●大きな動きをするには、ブレない体幹を!バランス向上のために “生まれてから立ち上がるまでの動き”を採用
●可動域を広げるためには、ウェイトトレーニングがおすすめ
●脚を中心に使うスポーツや競技は、体幹の強化&可動域の拡張と連動が大切!

2015年11月5日