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サーフィンの体重移動は3つ!若手プロサーファーへ突撃インタビュー!~VOL.8(佐藤 魁)

フィットネストレーナーを始め、スポーツやエンタテイメントなど、様々な業界の第一線で活躍している「からだプロ」へ突撃インタビュー。

第8回目は、プロサーファーの佐藤 魁(さとう がい)さん。

無題

佐藤 魁(さとう がい)

■経歴
5歳~父の影響でサーフィンを始める。

最初は父に教えてもらい、小学校の頃から慣れるにつれてひとりで海に行くようになる。

母がストイックであり教えも厳しく、大きな波でもチャンレンジするように教育をされた。

小学生1年~2年頃に大会に出場するが、勝利する事はあまりなく、中学1~2年の時に世界戦へ出場。

その大会でも良い結果を出せずに世界のレベルを知る。

周りのプロ達の上達に危機感を覚え、トレーニングを積むように。

18歳になる頃から少しずつ勝利を収められるようになり、大きな大会でも上位に並ぶようになる。

 

■戦績
クイックシルバージュニアオープン 準優勝

ムラサキ湘南オープン 準優勝

VOLCOM TCTチャンプス 1位

宮崎世界戦 2位 ダブルQSTRUMPHYUGAPRO

 

 

———-プロサーファーとしてどのようなトレーニングをされていますか?

また、お勧めのトレーニングなどはありますか?

ウェイトトレーニングとヨガをしています。
ウェイトはベンチプレスやスクワットなどの代表的なトレーニングが多いです。
あまり重さなどに拘ってはいません。

サーフィンは全身運動なので、全身でいかに力を発揮するかを考えながら実施しています。

ヨガは柔軟性が高まりますし、リラックスもできるので参加しています。
柔軟性が乏しいとボードの上でバランスをとるのが難しいですからね。

 

サーフィンの体重移動は大きく3つだと考えています。

「回旋」「上下」「前後」です。

シンプルに考えればこの動きを、無駄なく、最小限の体力消耗で行えることが良いパフォーマンスにつながると考えています。

ですので、決して腕力をアップしたいわけじゃなくて、本来、人間ができる動きをスムーズに行うことが目的ですから、無駄な筋肉をつけないようにも心掛けています。

上半身の筋肉を大きくしすぎるとパドリングの回転数にも悪影響が出ますし、余計な筋肉で体重が増加するのも望ましくありません。

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下半身の筋肉は波のインパクトにも負けてはなりませんし、バランスを保つ為にも必要ですので、スクワットなどはやや重い程度の重さで行っています。

サーフィンは低い姿勢を保つ事が多いので、実際に波に乗っているシーンをイメージしながらスクワットも行います。

下半身は強靭に鍛え、上半身は柔軟性重視ですかね!

 

サーファーの方へのお勧めはスクワットです。ボードに立つ姿に似てますよね?

基本は「回旋」「上下」「前後」運動を取り入れたトレーニングであればなんでも良いと思います。

スクワットは基本は「上下」運動になります。

レジスタンストレーニングでも「回旋」動作が必要なマシンもありますし、スポーツとイメージをマッチさせる事が大切です。
ランジでも回旋動作を加えることだってできますね。

自然を相手にしたスポーツですので、不安定な状況でのトレーニングもおススメですよ!

 

あとは体幹の強化です。

腕の動作ひとつでバランスに影響するので、腕より重い体幹が崩れたら致命的です。

ロッキーのようにストイックな腹筋運動も必要かもしれませんが、サーフィンはうつ伏せから立ち上がり、立位でバランスをコントロールスポーツです。

バービートレーニングのような動きで腹筋と背筋を意識するだけでも効果的だと思いますよ。

 

瞬発系トレーニングも欠かせません。

予測できる波もありますが、自然が相手であるので、すべて予測できるとは言えません。

瞬時に反応、瞬時に対応するには瞬発系のトレーニングも必要です。

僕はよくラダートレーニング(反復横跳びのような)で鍛えています。

 

最近、トレーナーに指導されたのは肩甲骨の柔軟性ですね。

海との共存ですので、漕ぐ動作から逃れられません。ボードに立つまでにパドリングが必要となります。

立つまでにいかに疲労を少なく、且つ効率的にボードに立てるかも重要です。

その為には肩甲骨や肩周りの柔軟性が必要ということですね。

 

————サーフィンの難しさをどこに感じますか?

変化への対応です。

自然を相手にどうコンプリートするかが難しさでもあり、醍醐味ですね。

 

対策は「考える」を習慣づけることです。

トレーニング中もその効果やサーフィンをしているイメージは忘れないように心掛けています。

サーフィンは腕の位置ひとつで重心が変わるので、とても繊細なスポーツです。

腕の筋肉も表側と裏側では筋肉量が異なります。

その為、腕の回旋ひとつでも行うと重心はわずかにズレが生じるんです。綱渡りをしているのと近しい動きかもしれません。

ですので、常に考える事で調整や修正を繰り返すことが出来ます。

 

————将来の展望はどのように考えていますか?

まずサーフィンがオリンピックに選ばれることですね。

そして、自分が代表に選ばれることです!

 

【この記事のまとめ】

●「回旋」「上下」「前後」の動きが含まれるトレーニングを実施する。
●常に「考える」を習慣づけ、修正を繰り返す!
●無駄な筋肉を付けない(上半身を肥大させるなど)!

2015年11月26日